島しょ医療研究会誌
Online ISSN : 2435-9904
超遠隔地小笠原村での血液搬送システムの試み
笠井 あすか
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2017 年 9 巻 p. 3-4

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抄録
 内地より約 1,000km 離れた小笠原村は,使用頻度の少ない血液製剤の廃棄率の問題や定期船での長時間搬送用冷蔵庫が無い事等より,備蓄血は置かず,緊急時は患者を搬送する方針であった.しかし高次医療機関への搬送には平均約 10 時間を要し,大量出血,活動性出血に対しては,島内採血し未照射全血輸血の対応が求められる.そこで血液を破棄することなく備蓄するシステムの構築,輸血環境整備を再検討した.  東京都赤十字血液センターの協力のもと,小笠原村診療所へ血液搬送保管装置(ATR-700)を使用した血液供給を平成 26 年 4 月より開始した.同装置で保管された未使用の血液は,東京都血液センターに返品され検品後,都立墨東病院に再出庫され利用されている.この Blood Rotation システムの試行運用を平成 26 年 12 月より始めた.
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© 2017 島しょ医療研究会
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