2017 年 49 巻 論文ID: 15
豊田高専では創立当初より,全学生に対して物理・応用物理実験の授業を行っている.これらの実験授業の評価は,大学共通教育の物理実験で行われているように,レポートを採点することで行ってきた.しかし,現在,高専に対する社会的な要請の変化や,教育に関する様々な外部評価等の導入などによって,従来行なってきた実験授業を継続することが困難な状況になってきている.そこで,我々は2006年度より実験授業の改革を段階的に行い,最終的に実験授業に関する評価方法を,レポートの採点によるものから,受講態度,実験ノート,課題を複合的に評価する方法に変更した.本稿では,豊田高専での物理・応用物理実験授業に関する授業改革の経緯を示す.