繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
縫い目なしくつ下の縦すじについて (第1報)
仲 三郎仲正路 哲司
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1959 年 12 巻 12 号 p. 854-860

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抄録

研究目的編目脱出時における針およびシンカのディメンジョンのニューループの大きさに及ぼす影響について考察した.研究結果 (1) 編目脱出時においては, 針の長さの変動がニューループの大きさの変動すなわち縦すじの最も大きい原因となる. (2) 編目の大きさは, 糸の張力の影響を非常に受けるために, 編目脱出時のニューループの大きさと編成後のそれとの間には相当差があり, 3/70denナイロン糸を用いて220本K式編機で編む場合, 針の引込み (シンカと針のフックとの高さの差) を2.47mmとすると, 理論的には針の長さの変動が0.18%以上で縦すじが現われることになるが, 実際は約1%以上の変動ではじめて縦すじが現われる.

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© 社団法人日本繊維機械学会
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