繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
6ナイロン繊条糸を一定伸び率で加熱した場合の緩和応力に関する熱力学的考察
辻本 石雄元治 信雄
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 13 巻 2 号 p. 104-108

詳細
抄録
研究目的
ナイロン糸にもゴムの熱力学的関係が適用できるという仮定で張力と温度の関係を解析ぜんとしたものである.
研究結果
本実験の範囲内で得られた毛な結果は次のごとくである.
(1) 力のエネルギ成分とエントロピ成分の配分を実験的に求めることができた.
(2) 温度によるエントロピの変化はあまりないようで, 力のエントロピ成分は温度とともに増加し, また緊張度によっても増加する.
(3) 力のエントロピ成分は全体の力より大となり, すべてエネルギ成分は負となり, その値は温度の変化に対してはほとんど影響がないようで緊張度によって減少傾向を示すことである.
著者関連情報
© 社団法人日本繊維機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top