1960 年 13 巻 3 号 p. 157-162
研究目的
ジェットルームに関する基礎的研究をおこなうため, 各種のガラス製ノズルより空気を噴出させ, 糸の飛走状態を観察した.
研究結果
(1) 比較した5種のノズルのうち, 単純なテーパ型ノズルが一番適しているようである.
(2) スレッドガイドをノズル先端より突出させると, 糸の飛走距離が長くなる.
(3) 本実験では糸の飛走速度は, シャットルの飛走速度と大差ない.
(4) 糸の乱れはかなり大きく, ある飛走距離 (約40in) に達すると急激に大となる。ノズルとしてはこの乱れを最小にするものが望ましい.
(5) よりもどりを防ぐため, 噴出気流に回転を与える必要はないようである.