抄録
目的精紡機の運転条件かトラヘラリンク機構の最高回転数によって限定されてる現状にかんかみ, 最近わか国で発明されたマクネノトはトラヘラリンク機構に代ってスピントル回転数の増大を実現しようとするものである.本研究の目的はマクネノトリンクの基礎的な機械特性の解明である.マクネノトリンクによるスピントル回転数の上昇の方途は, その基礎的特性の確実なはあくと正確な理論的裏付けによって明確に方向っけられるものと考えるからであるここではます図本機構の重要な機械要素であるインナリンクの運動をとり上け, これを解析する.成果運転中のインナリンクは非常に規則正し運動を行ない, 理論的解析の結果とよく一致する.すなわち水平面内におけるアウタリンク内面上のころかり運動と, インナリンク軸かスピントル軸のまわりにおけるふれまわり運動とである.これらの解析の結果から, スピントル回転数上昇のためには, 磁気復元性能の向上と, 磁気吸着力の低減とを計らねはならなことか明らかとなった.