繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
繊維油剤の摩擦係数に関する研究
(第2報) 陽イオン活性剤, 非イオン活性剤の化学構造と, これらが繊維に与える摩擦係数および触感の3者間の関係
高橋 越民西川 貞道越村 雅充俵 哲子
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1961 年 14 巻 5 号 p. 329-333

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抄録
目的 陽イオン活性剤 (脂肪族長鎖アミン塩) と非イオン活性剤 (脂肪族長鎖ポリオキシエチレン化合物) の化学構造とこれらで処理をした繊維の数種の触感因子との関係 (B) につき研究した.触感因子としては最も普遍的なものとして4種を採択し, 次に, 既報の活性剤の化学構造と摩擦係数の関係 (A) を引用し, 活性剤の化学構造―触感―摩擦係数の3者間の関係 (C) を求めた. 成果 (1) 陽イオン活性剤 A, Bの兩関係は明瞭に得られたが, Cの関係はあまりはっきりしなかった. (2) 非イオン活性剤 A, B, C共に非常にはっきりした関係が得られた. (2) の結果からは触感―摩擦係数の相関関係が肯定されるが, (1) の結果からは決定的結論が得られなかった.
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© 社団法人日本繊維機械学会
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