抄録
目的
カードあがりスライバの太さむらの修正を主眼としているエトリッヒ式オートギルの動作のうち,記憶操作を中心に解析を行ない,むらの波長に対する修正効果を得ようとする.
成果
(1)遅延リレー設定時間の約2倍以下の周期の正弦波状入力においては,入力周期の2山ないし3山につき1回の割合でフロソトローラの変速動作が行なわれ,この範囲の周期むらに対する修正効果の少ないことを知った.
(2)リミットスイッチにヒステリシスが存在する場合,記憶時間をほぼ一定とみなし得るのは中間周期の小範囲だけで,周期が大になるとともに記憶時間も大になる.ただし実際上長周期むらに対する修正効果はかなりすぐれている.