繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
ドラフト用エプロン・バンドの滑り
加藤 隆昌石原 剛
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1952 年 5 巻 12 号 p. 689-693

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抄録

研究目的 精紡機のドラフトに使用されるエプロン・バンドの運動は糸斑に影響を及ぼす。本エプロンの運動即ちボツトムフルーテツド・ロールに対する滑りの程度を求める簡易な測定及び計算法を紹介し併せてこれにより各因子別に滑りに及ぼす影響の程度を確かめようとした。 研究結果 滑りを小にするには 1.ゴム製エプロン・バンドを使用する。 2.供給組糸は比較的細い方がよい。 3.ドラフトは普通10~20位がよい。 4.エプロン・バンドの回転速度は比較的遅い方がよい。 5.荷重力は2kg程度がよい。 6.トツプ・ローラ・アーバ直径は小さい程よい。 7.クレードル・ゲージ及びテンサ・ゲージは固有のものとすること。 8.テンサ・先端の形状は標準丸型がよい。 9.駆動ローラの筋型はローレツト歯面がよい。

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© 社団法人日本繊維機械学会
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