1952 年 5 巻 8 号 p. 456-461
研究目的
著者は第6報まで、主として既設の精紡機に設備すべきニユーマニーズ各部の設計に関する基礎的事項について論じて来たが、これ等の結果を応用して製作したニユーマニーズの現場における綜合性能を知ろうとしたものである。
研究結果
1.ニューマニーズ排気処理とフリース分離について考察し、1/2〓モータフアン及び分離器の性能について研究した。
2.綿紡用ニユーマニーズの設計例について性能試験を行い、
a) 400錘当り0.4~0.5〓の動力消費で確実にその機能を発揮し、その経済性が立証された。
b) 調節ノズルの効果は本例のダクト寸法及びモータフアンに対し、約3.6%の電力節約となることが明らかになつた。
c) 従つてこれより断面積の大きいダクトでは、調節ノズルを挿入しなくても動力消費に大きな影響は与えない。
d) 構造簡単な一様断面ダクトのフリース流動に対する確実性が実証された。
e) キヤツチヤーノズル形状、L形フルートの吸取り機能や動力節減に及ぼす効果の大きいことが明瞭になった。