研究目的ローラドラフトにおいて, トップローラのスリップが, ドラフトにどのような影響を及ぼすかについて, 理論的に考.えようとした.研究結果ボットムローラの表面速度にたいして, トップローラのスリップによる速度の減少は (h/2η) (2P-F) であり, 纎維の平均速度の減少は (h/6η) (3P-2F) である.但し記号は本文に示したとおりである.この価を用いてドラフト比を変化させる諸因子すなわちトップローラの制動抵抗, ローラウエイト, ローラゲージ, 纎維引拔抵抗, ミドルローラの介在等について, その影響を論じ, 最後にずれの理論を適用して, ローラスリップが錘毎に異なるためドラフト配分の最適値がどのように変化するかについて考えた.