1955 年 8 巻 7 号 p. 475-479
研究目的ステープルダイヤグラムの形状がローラ牽伸に如何に影響するかを究明し, あわせてその評価法を牽伸の難易から決定しようとしたものである.本報告ではローラ牽伸野における纎維本数の分布状態とステープルダイヤグラムの形状との関係を求める.研究結果ステープルダイヤグラムの曲線式f (x) が与えられたとき, ローラ牽伸野における纎維の状態を纎維本数曲線として把握した.その結果, 篠の牽伸は浮遊纎維の形状が矩形型と三角形型に分れ, 紡糸難易の点からは矩形型が望ましい.それには篠中にゲージの1/2より短い纎維を含まないようにすることである.