繊維機械学会誌
Online ISSN : 1880-1994
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綿繊維塊の圧縮応力緩和に関する実験
野飼 享鳴海 裕田中 健
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1974 年 27 巻 11 号 p. T177-T182

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抄録

目的 綿繊維塊の圧縮応力緩和現象をとりあげ, その体積率依存性および温度依存性を実験的に探求した.成果 (1) 綿繊維塊の圧縮応力緩和を測定した結果, 応力緩和は体積率0.15~0.20, 温度30~40℃で極大となる.(2) 綿繊維塊の応力緩和はEyringの反応速度論にもとつく非線形2要素モデルで表わされ, 本研究の測定条件下ではつぎの表示式が得られた.Sr=σ/σ0=Kln (coth (1/2 (2e-a0t+B))) ここでSrは応力残留率, σは応力 (σ0は初期応力), tは時刻, K, a0およびBは実験によってきまる定数である.

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© 一般社団法人日本繊維機械学会
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