1984 年 37 巻 8 号 p. T123-T129
目的 T形合流路における高分子溶液の流れについて, レーザドップラ流速計 (LDV) を用いて詳細な流速測定を行い, 合流部付近の速度分布から粘弾性流体の流れの特徴をニュートン流体と比較して検討する.結果 流速測定から粘弾性流れの特徴である凸状角部上流側の循環2次流れの存在が確かめられた.循環2次流れが生じ始めると合流部付近の流れ挙動は, 粘弾性流体とニュートン流体との間に顕著な違いがみられた.さらに流速が増加すると流速分布は一定の形に収斂するようであるが, 合流部付近に流速の周期的な変動が測定された.