1990 年 43 巻 1 号 p. T1-T9
目的 高速回転する巻糸体周りの流れ場と流れに伴う動力損失を測定して, 動力損失の削減を計る.
成果 本実験によって得られた結果を以下に示す.
1) 巻糸体周りの空気は, 巻糸体周りを回転しながらその上下部から中央部へと集まり半径方向に吹き出している.本実験ではこれを定量的に示すことができた.
2) 巻糸体周りの流れの測定結果より, 巻糸体周りに断面が三角形でこの底辺が巻糸体円柱部に沿ったカバーを設置すれば良いことが予測され, この実験により動力は20%も改善された.