繊維機械学会誌
Online ISSN : 1880-1994
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無彩色の水玉柄のイメージに及ぼす直径と密度の影響
柳田 佳子筋野 淑子
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1996 年 49 巻 8 号 p. T222-T229

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抄録

目的 無彩色の水玉柄70種類に対するイメージについて, 形容詞対18による5段階尺度のSD法を用いてイメージの計量を行い, 主成分分析, クラスタ分析, 数量化理論I類から解析した.
成果 (1) 水玉柄に対するイメージは, 主成分分析から品性と単純性の2つの基本因子が抽出された.累積寄与率は76.5%であった.品性の因子は水玉の直径と, 単純性の因子は水玉の密度との関係が認められた.
(2) ウォード法によるクラスタ分析から, 水玉柄は水玉の直径と密度によって, 4クラスタに分類された.
(3) 形容詞対18に対する水玉の直径・密度・地色との関係について数量化理論I類より解析した結果, 主成分分析による品性の因子に対して因子負荷量が大きかった形容詞対では, 水玉の直径の大小, 同じく単純性の因子に対しては, 水玉の密度の大小が関係していることが裏づけられた.

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© 一般社団法人日本繊維機械学会
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