抄録
目的 セルロース/銅アンモニア濃厚水溶液の溶解状態を明らかにするために, 溶液中のセルロース, アンモニアの濃度, DPを変化させたときの粘度および錯体構造の変化にっいて検討した。
結果 (1) セルロース/銅アンモニア水溶液は低勇断速度 (0.01<r<1) においてニュートン粘性を示す.
(2) ゼロ勢断粘度はセルロース濃度 (重量%) の4.4~4.9乗, DPの3.3乗に比例する.
(3) アンモニアとセルロースとの重量比NH3/Cell) の増加によってゼロ勇断粘度は低下するが, その低下率はある臨界値で変化する.またその臨界値で錯体構造は大きく変化する.