繊維機械学会誌
Online ISSN : 1880-1994
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テキスタイルデザインの視覚的特徴
(第2報) 先染織物のフラクタル次元
太田 健一佐伯 光哉山田 千賀子石井 富久
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1997 年 50 巻 3 号 p. T76-T83

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抄録

フラクタル次元は形状を定量化する測度と考えることができ, 通常の次元を非整数にまで拡張した特徴量である.織物表面画像にモザイク処理を施し, その濃度曲面変化の複雑さをフラクタル次元を用いて定量化した.この結果と, 「印象が強い」という官能検査によって得た主観的評価との相関を調べたところ, 逆相関の傾向を持つことが得られた.このことから, 織物デザイン画像のフラクタル次元は, 織物デザインの主観的特徴を説明する1つの視覚的な客観的特徴として用いることができると考える.

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© 一般社団法人日本繊維機械学会
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