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類人猿の食物の記述法としての糞分析:ガボン、ロペ保護区の同所的ゴリラとチンパンジーでの例
Caroline E.G. TUTINMichel FERNANDEZ
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1993 年 2 巻 4 号 p. 189-197

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抄録

糞分析は野生の類人猿の食性を研究するうえで有用な方法であることが証明されてきた。特に,彩食行動のシステマティックな観察が困難な中央アフリカの密生した森林環境では,その有用性は著しい。ここでは,ゴリラとチンパンジーが同所的に生息するガボンのロペ保護区で発達させて使用している糞分析の方法と,データを数量化し分析するいくつかの方法の例を記述する。糞中にそれとわかる残存物ができない食物があることや,とりわけ葉や芽などの繊維性食物の種を糞から同定することが困難であるために,糞分析単独では食性を完全に明らかにすることはできない。しかし,標準化した方法で糞分析することによって,類人猿の食性の年間比較,種間比較,調査地間比較を可能にできる。

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© 1993 日本熱帯生態学会
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