タイポグラフィ学会誌
Online ISSN : 2760-7003
Print ISSN : 1882-2339
タイポグラフィの近代様式と近代社会性
渡辺 優
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ジャーナル 認証あり

2022 年 13 巻 p. 7-

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抄録
タイポグラフィにおける近代という用語は近代様式または近代社会性を表している。モダン・ローマンや近代タイポグラフィにおける近代という表記が、近代様式あるいは近代社会性を意味しているからである。モダン・ローマンはローマン体活字様式における最新の様式であり、ハーバード・スペンサーが主張する近代タイポグラフィは二〇世紀の近代様式タイポグラフィのことである。したがって、両者における近代はそれぞれが個別の近代様式を表している。またアンソニー・フロショウとロビン・キンロスは、近代性をもつタイポグラフィが近代タイポグラフィであるという趣旨の主張をしている。近代性とは近代社会がもつ性質のことである。したがって、両者における近代はそこに近代社会性が認められることを表している。このように、タイポグラフィにおいて近代という用語で表記されるとき、それは近代様式または近代社会性を表している。以上を論証するために、近代という用語の語源・歴史的変遷・語義・関連語の調査を歴史学の研究成果をもちいて行った。また近代という概念に内在する時間意識の調査を社会学の研究成果をもちいて行った。そして、数学における区間の考えかたをもちいて分析と考察を行い、それにもとづいて結論を導いた。 キーワード 近代社会、近代主義、古代と近代、線分的時間意識と直線的時間意識、有界区間と非有界区間
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© 2022 タイポグラフィ学会
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