テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
グラフィック・ワークステーションによるドライビング・シミュレータのための映像生成ソフトウェアの開発 : 放送現業画像処理・コンピュータビジョン(<特集>コンピュータグラフィックス特集)
森部 一夫安田 孝美横井 茂樹島脇 純一郎
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1990 年 14 巻 37 号 p. 7-12

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抄録

従来,自動車会社等で,新車の開発時における性能特性の評価や,運転者の危険回避の解析を行うことを目的に開発されてきたドライビング・シミュレータ(DS)は,生成される映像の精度が高い反面,大規模な装置を必要とすることからコストがかかるため,一部でしか利用されていないのが現状である.一方,最近の,高性能で安価なグラフィック・ワークステーション(GWS)を利用してDSを開発すれば,一般の運転者の初歩訓練など利用範囲がさらに広がると考えられる.DSは,運転者に実際に車を運転しているという感覚を持たせることが重要である.本文では,その第一段階として,視覚面に重点を置いたGWSによるDSのための映像生成ソフトウェアの開発について述べる.具体的には,車の運転時にフロントガラスを通して見ることのできる風景をリアルタイムで表示することを前提として,実際の車の挙動をシミュレートするため,自動車力学の導入を行った.

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© 1990 一般社団法人映像情報メディア学会
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