テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
複素Walsh変換を用いた画像再構成法の検討 : 放送方式,映像表現,画像処理・コンピュータビジョン,画像通信システム,画像応用
矢島 邦昭田所 嘉昭
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1992 年 16 巻 78 号 p. 1-6

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抄録

コンピュータ断層投影法(Computed Tomography:CT)は,被写体を破壊せずに断面像を得ることができる.これまでにも,多くのCTの画像再構成アルゴリズムが提案されている.多くの研究報告がされている.著者らは,画像再構成アルゴリズムの1つであるFR(Fourier Rconstrution)法に用いられている,三角関数に+1か-1の値をとるWalsh関数を対応させた新しい画像再構成法のアルゴリズムを検討した.これを用いた画像再構成アルゴリズにより,処理の高速化が図れると考えたからである.本文では,まず離散的Fourier変換(DFT)に対応した複素Walsh変換を検討する.次いで,これを用いて画像再構成アルゴリズム(CWR:complex-Walsh reconstruction)を提案し,これを用いたシミュレーション結果より,その性能を評価する.

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© 1992 一般社団法人映像情報メディア学会
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