1993 年 17 巻 43 号 p. 33-40
CAD図面データをもとにソリッドモデルを作成する手法とその事例について述べる。現在、設計や加工は図面を主体として行われており、その図面の多くはCADで作成されている。もしこれらの図面から3次元のモデルを作成できたら、これまでの図面資産をよリ有効に生かせる他、3次元CADで実施できる多くのメリットをよリ手軽に享受することができる。しかし、現実には描いた図面がそのまま自動的に立体にはならないし、そののための理論も本格的な実用化にはまだ不満足なところが多い。《運慶》はこれらの問題を解決しながら、図面データをもとに立体を作リ出す技術の実用化を目指して研究、開発されたシステムである。本講演では、実例を挙げながら実用化へのポイントを解説する。