1993 年 17 巻 60 号 p. 13-18
実験用ディジタルVTRの再生信号を計算機に取り込んだデータを用いて、PR4を用いた等化検出方式について検討した。まず、再生信号から算出したダイパルス応答波形に対してLMSアルゴリズムを適用することで、再生等化用のトランスバーサル・フィルターのタップ係数を定めた。次に初期設定の不要なノンリニア・キャンセラーの構成方法を考えた。さらに、ビタビ復号器とノンリニア・キャンセラーを組み合わせたときのエラーレートを調べたところ、ビタビ復号器だけの場合よりも約1/10にできることがわかった。