1994 年 18 巻 49 号 p. 27-34
一般にマルチプロセッサシステムにおけるソフトウェア開発は相当複雑である. 映像信号処理用のシステムの場合, 映像処理の分割, プロセッサヘの割当問題, プロセッサ間の同期制御などについて検討する必要があり, システムに関する詳しい知識を必要とする. この問題を解決するために, マルチプロセッサシステムにおける自動プログラミングについて検討し,我々が開発した映像信号処理システムHD-Picotのソフトウェア開発環境を試作した. この開発環境においては, ユーザーは実現したい映像信号処理のシグナルフローグラフをワークステーション上で入力するだけであり, 必要なプロセッサのプログラムやコントロールパネルは, システムが生成し, 実行する.