近年、歯科用医療機器の分野において、CCD(Charge Coupled Device)を用いて電気的に口腔内のX線画像を撮影する技術が考案されており、フィルムを使用した従来の方法に比べ、患者のX線被曝量の低減、画像表示の即時性等の利点から、診断システムへの応用が期待されている。これにこたえて、今回、歯科用のX線CCDセンサを開発し、その撮影画像をディスプレイ上に表示させるシステムを提案した。本システムにより、(1)X線画像のリアルタイム診断と、それによるインフォームドコンセントの円滑化、(2)X線被曝量の低減による安全性向上、(3)多彩な画像処理による診断の精確化、(4)X線画像の電子保存による診療業務の高効率化、を実現できる。