1996 年 20 巻 46 号 p. 13-16
運動機能障害がありマウスなどの利用が困難な障害児(者)が、2点〜1点スイッチを自ら操作してインターネットのWWWを閲覧することを可能にする入力ディバイスを、シリアルキーとキーボード・ナビゲーションの機能を利用して試作した。シリアルキーは、コンピュータの機種が異なっても障害児(者)用入力ディバイスなどを共通して接続できる機能であり、ユニバーサル・デザインの一環として提案されているGIDEI(General Input Device Emulating Interface)に基づいている。キーボード・ナビゲーションは、マウスなどの操作が困難な障害児(者)のアクセシビリティを向上させるための機能であり、一部のWWWブラウザなどがサポートしている。また、コンピュータの日本語環境におけるシリアルキーの現状を概観した。