テレビジョン学会技術報告
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CIN形V/Aダイプレクサ : TEM-TE_<10>モード形
畠中 博藤井 信也中野 正芳高美 裕
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1986 年 9 巻 50 号 p. 37-42

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抄録

カラーテレビジョン放送装置において, 1基のアンテナをカラー映像送信機と音声送信機で共用するためにCINダイプレクサが用いられてきた。カラー映像送信機の送信出力波のなかに, 不要波であるカラービート成分が含有されている。この不要波成分(2fv-fs)を取り除くノッチフィルタと, 音声信号を反射するf_Aノッチフィルタとを縦続接続した回路にHYBを組合せしたのが従来のCIN V/Aダイプレクサであった。本資料で報告するCIN V/Aダイプレクサは, 従来の設計手法と異なる新しい形のデュアルモード形共振器によるものである。本資料で説明するデュアルモード形共振器は, 矩形導波管共振器(TE_<10>モード)の中にλ/4共振棒を設けて同軸共振器(TEMモード)を同時に動作させるももである。矩形導波管共振モードは高Q_Lで低損失が要求されるf_A共振回路に使用し, 同軸共振モードはf_A共振回路に比して比較的Q_Lの低い2fv-fsのスプリアス除去用の共振回路に使用するとバランスの取れた最適な設計となる。ハイブリットと前記説明の共振器を組合せて, カラー映像送信機と音声送信機を接続し一基のアンテナに給電すると好結果を得る。

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© 1986 一般社団法人映像情報メディア学会
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