本研究は、メタバース上でのワールド共同制作を通じて、バーチャル活動拠点の形成とコミュニティの活性化を目指すものである。リモートワークやオンライン空間の利用が拡大する中、メタバースは教育や就労支援、バーチャルオフィスとしての活用が進んでいる。本稿では、学生が参加するワールド共同制作のプログラムを実施し、その取り組みと結果を報告する。 活動の初期段階では、ワールドの制作が進んだが、徐々に参加者が減少し、ワールド制作の進捗も停滞した。これにより、テーマ設定や役割分担等、工夫が必要であると示唆された。また、交流会などのイベント形式での活動には参加者が多く、今後はこうしたイベント企画の強化が必要と考えられる。 今後は、アンケートやインタビューを通じて改善点を探り、プログラムの効果を高めるための見直しを行っていく予定である。