主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 15
開催地: 神奈川工科大学 アクティブ・ラーニング横浜
開催日: 2019/11/08 - 2019/11/09
p. 29-32
レストラン検索では,各ユーザの利用目的が検索の重要な観点となる.利用目的は「デート」「宴会」「女子会」などがあり,利用目的に応じてレストラン選択の際に重要とする観点が異なる.レストランを選択する際の観点は,大きく「料理」と「雰囲気」の2種類に分類できると考えられる. これらの観点に基づき,レストランを検索する上でレストランのレビューは有用な情報源となりうる.しかし,レストランのレビューには,「料理」と「雰囲気」についての記述が文単位またレビュー単位で混在している.本研究では,単語分散表現を用いた文書クラスタリングにより,「料理」と「雰囲気」のコンテキストに関わるレビューを文単位またはレビュー単位で自動分類する. 分類にあたり,レストランのレビュー自体にラベリングするのではなく,擬似正解データを仮定し,文またレビュー単位のコンテキストに基づく分類を行う.擬似正解データとしては,「料理」にはクックパッドのつくれぽを,「雰囲気」には楽天トラベルのホテルレビューをそれぞれ用いた. 結果として,擬似正解データを用いてレビュー単位でコンテキストの分類を学習したモデルにより,レストランレビューのコンテキストに基づく分類が実現可能と示唆された.