主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 17
開催地: zoomによるオンライン開催
開催日: 2021/12/17 - 2021/12/18
p. 57-62
ソーシャルグラフの対立構造を定量化する研究が行われているが,小規模グラフに対して適切に定量できないことや,計算時のパラメータを経験的に設定する必要があるといった問題が存在する.そこで本稿ではグラフサイズの影響を受けにくく,パラメータ設定を必要としない新しいグラフの分極度である適応型RWC(A-RWC)を提案すると共に,その有効性について述べる.まず初めに,人工グラフを用いたA-RWCの妥当性検証を行うことで,グラフの分極度としての有効性を示す.また,既存のグラフデータセットを用いて既存手法とA-RWCの結果を比較し,A-RWCの妥当性を示すとともに,小規模グラフに対するA-RWCの有効性を示す.さらに,Twitterのリツイートグラフを用いて既存手法とA-RWCの結果を比較し,グラフの統計量,可視化結果から妥当性を検証する.