Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集
Online ISSN : 2758-2922
第18回研究会
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セッション2:情報推薦(1)
ニュースサービスにおける多様な記事の閲覧を促す推薦手法の提案
菅沼 修祐飯塚 洸二郎関 喜史森田 一鳥海 不二夫
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p. 13-20

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抄録

ユーザーが触れる情報が偏るフィルターバブル等の問題は,重要な社会課題である.先行研究や本研究の事前分析で,ユーザーに多様なニュースを読んでもらうことが,長期的には社会と事業者の双方に有益なことが分かっている.では,ユーザーの満足度を損なわずに,視野を広げて多様な記事を読んでもらうにはどうすればよいか.本論文では,ユーザーが記事をクリックした直後に,その関連記事かつユーザーが普段は読まないような記事を推薦する手法を提案する.因果推論の手法でニュースサービスの行動ログを分析した結果,提案手法の推薦を受けた介入群は,クリックした記事のGSスコアが0.029低い,つまりより多様な記事を読んでおり,短期的な満足度の指標のクリック率が1.1%高く,長期的な満足度の指標の継続利用率が6.2%高かった.これは,フィルターバブル等の問題を,事業者とユーザーにメリットがある形で解決できることを示唆している.

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2022 この論文のすべての権利と著作権は著者に帰属します。
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