主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 19
開催地: 大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター
開催日: 2023/12/16 - 2023/12/17
p. 15-22
SNSにおけるユーザ分析にはネットワーク構造が用いられることがある。我々のこれまでの研究では、フォロー数とフォロワー数の比(フォロー比)をユーザのフォロー行動の分析に利用した。しかし、フォロー比が似た値を持つユーザであっても、相互フォロー関係の有無によってユーザの特徴が異なるのではないかと考える。そこで本研究では、相互フォロー関係の割合をもとに定義する、相互フォロイー率と相互フォロワー率によるユーザ分類を提案する。提案する分類では、相互フォロー関係があまりない、偏らず多い、フォローされる側に多い、フォローする側に多い、の4つのカテゴリにユーザを分類する。そして、投稿数やフォロー数などのユーザプロパティと、カテゴリ間のユーザの投稿内容の類似度を調査し、各カテゴリの特徴を調べる。さらに、カテゴリごとに特徴語抽出を行い、各カテゴリの特徴を表す異なった傾向の単語が得られることを示す。その結果、フォロー比では分類が難しかったユーザが、相互フォロイー率と相互フォロワー率を用いることで分類できることがわかった。