船型を変更した際に生じる耐航性能と船体抵抗の干渉を解決するために開発された船型最適化の手法について, 船型の変化が操縦性能に及ぼす影響を考慮して拡張を行なった。本手法は各性能を評価するために, 船型の変化が各性能に及ぼす影響を表す目的関数(Objective Function)を利用する。本論文においては, コンテナ船型のITTC S175およびVLCC船型のEsso Osakaの2隻の船舶を対象として, 船型変化が各性能に及ぼす影響について詳細に検討を行ない, 各性能間に生じる干渉の例を示した。