西部造船会々報
第100回西部造船会例会(西部造船会々報 第100号)
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水槽試験における画像処理の応用
その2 3次元粒子追跡法による損傷·転覆船舶の運動計測
星野 邦弘原 正一山川 賢次湯川 和浩
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p. 8

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抄録

水槽試験における各種模型の運動計測は, 流体力や波・流れの計測と同様に重要な計測項目の一つである。模型の運動計測手法には機械式, 光学式, 超音波式等の各種の計測手法が用いられている。特に光学式運動計測手法は, 機構部の摩擦の影響がないことから運動計測法の主流となってきている。光学式の運動計測法の多くは, 赤外線LEDとフォトダイオードを用いた位置検出素子(PSD:Position Sensitive Detector)を用い, 時分割方式により多点計測を行う方式が用いられるが、本論では水中の物体の運動を計測する必要から2台の水中ビデオカメラで撮影された画像から運動を求めた。開発したシステムは, 3次元流場計測のための3次元PTVと同一の計測原理を用いており, 模型の剛体運動のみならず, 3次元流場の計測も可能である。また, ライザー管等の弾性パイプの3次元挙動も計測することが出来るものと思われる。

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© 2000 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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