山口医学
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症例報告
術後補助化学療法中に再発し放射線照射中に小腸穿孔を来した胃・小腸多発性T細胞性悪性リンパ腫の1例
久保 秀文来嶋 大樹多田 耕輔宮原 誠長谷川 博康
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2010 年 59 巻 2 号 p. 85-91

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抄録
症例は72歳の男性で腹痛を主訴として精査目的で当院紹介となった.上部消化管透視検査および胃内視鏡検査で胃体上部から体下部にかけて径9cmの2型病変を認め,生検でT細胞性リンパ腫と診断された.腹部CTでは腫瘍部近傍のリンパ節腫大が疑われ,Ann Arbor分類ではstage II Eと診断し胃全摘術+D2郭清を施行した.開腹時に回腸末端より40-60cmの回腸内にも離れた2個の多発腫瘤病変を認め,合併切除した.病理組織学的検査で全てT細胞性リンパ腫と診断され,No4dのリンパ節と小腸リンパ節の一部に転移を認めた.Human T-Lymphotropic Virus Type1は陽性であった.術後経過は良好であり術後第12日目に補助化学療法目的で血液内科へ転科となった.術後7ヵ月目の化学療法施行後,放射線追加照射中に小腸穿孔を来し緊急手術施行した.DICを併発し術後9日目に永眠された.文献的な考察を加えて報告する.
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© 山口大学医学会
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