山口医学
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症例報告
術後7年目に癌性腹膜炎に続いて両側視神経転移を伴う髄膜播種を来した乳癌の1例
久保 秀文中須賀 千代多田 耕輔宮原 誠長谷川 博康原田 有彦
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キーワード: 乳癌, 髄膜播種, 視神経転移
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2014 年 63 巻 1 号 p. 25-30

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抄録
本邦では乳癌の髄膜播種は比較的まれである.今回われわれは術後7年目に癌性腹膜炎に続いて両側視神経転移を伴う髄膜播種を呈した進行乳癌の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する. 症例は60歳女性.左乳癌(T2N1M0,StageII B)に対し胸筋温存乳房切除を行った.術後補助療法としてweeklyパクリタキセルを6コース投与しその後5年間アロマターゼ阻害剤(以下,AI剤)の内服を投与した.術後7年4ヵ月目に右尿管狭窄・右水腎症を来し癌性腹膜炎を疑い6コースのエピルビシン(EPI)+シクロホスファミド(CPA)療法(以下,EC療法)を施行した.化学療法が奏効し水腎症は消失したが,その約6ヵ月後に突然の頭痛に続いて視力低下を来したため再入院となった.造影MRI検査と髄液細胞診から乳癌による髄膜癌腫症と診断した.MRIでは両側視神経に限局した転移も疑われた.急速に全身状態が悪化し入院後わずか7日目に死亡した.乳癌髄膜播種の予後は極めて不良で集学的治療を行っても6ヵ月以内にほとんどが死亡し予後の改善が得られていないのが現状である.
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© 2014 山口大学医学会
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