2025 年 74 巻 1 号 p. 23-33
筆者らが作成した救急医療施設で亡くなる患者の家族に対する看護介入プログラムの妥当性の検討を目的に,全国の急性・重症患者看護専門看護師と救急看護認定看護師が所属する救急医療施設において,看護経験3年目以上の看護師に質問紙調査を実施した.看護介入プログラム(31項目)は,危機介入22項目,悲嘆ケア5項目,死別後のケア4項目から構成されている.妥当性評価は,各項目を,実践可能性,実施度,重要度およびLynnの内容妥当性の4つの視点から検討した.359名(回収率53.6%)から回答が得られ,有効回答345名の回答を分析した.各項目のうち,実践可能性は「面会時,患者の身体に触れてもよいことを家族に説明する」をはじめ,平均値4点(実践できそう)以上が23項目であった.実施度は,「面会時声をかける」が最も高く,平均値4点(かなり実施している)以上は8項目,平均値3点(まあまあ実施している)以上は17項目あった.重要度は「患者の状況について家族に説明する」が最も高く,平均値4点以上(かなり重要である)は0項目,平均値3点以上(まあまあ重要である)は30項目であった.内容妥当性は,I-CVIが0.78以上の項目は27項目であった.看護介入プログラムを総合的に評価すると,危機介入21項目と悲嘆ケア5項目において,概ね妥当であったが,危機介入の1項目は内容妥当性が得られなかった.死別後のケア4項目は,1項目のみ内容妥当性が得られ,3項目は内容妥当性が得られなかった.したがって,本研究における看護介入プログラムは,妥当性の検討の結果,31項目から27項目に精錬された.