山口医学
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原著
重い嚥下障害のある高齢者が最期まで口から食べるために行う摂食・嚥下障害看護認定看護師の判断と技術
原田 裕子堤 雅恵田中 愛子
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2025 年 74 巻 1 号 p. 41-52

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抄録
 本研究の目的は,重い嚥下障害のある高齢者が最期まで口から食べることを実現するために,摂食・嚥下障害看護認定看護師による高度な判断と技術を質的帰納的研究方法により明らかにすることで,終末期ケアにおける食事援助についての示唆を得ることである.摂食・嚥下障害看護認定看護師10名を対象に,終末期の経口摂取を実現できた各1事例の死亡直前の食事状況と援助の実際について半構成的面接を実施した.また,死亡前3ヵ月および直前の摂食機能を評価するKuchikara Taberu Balance Chart(KTBC)の情報提供を求めた.データを概念化した結果,重い嚥下障害のある高齢者が最期まで口から食べるために,摂食・嚥下障害看護認定看護師は,誤嚥を起こすタイミングを理解し,【経口摂取を阻害していた心身の衰弱の見極め】と,患者ができることに注目した【経口摂取を可能とする機能の見極め】を判断した.判断に基づき,【専門的知識を駆使した誤嚥・窒息のリスク管理】を実践していた.また,【安楽と嗜好の追求】として,疲労や苦痛の少ない方法で好みの食べ物の摂取を可能にし,死亡前の食事介助に対する心の負担はないと考えて【死生観をもった実践】を全うしていた.本研究の結果から,専門的教育を背景とした認定看護師が高度な判断と技術を駆使することにより,最期まで口から食べたいという願いを実現できることが示唆された.
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© 2025 山口大学医学会
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