日本腰痛学会雑誌
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急性腰痛症に対するMcKenzie法の試み
豊田 耕一郎金子 和生田口 敏彦
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2005 年 11 巻 1 号 p. 107-109

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抄録
(はじめに)急性腰痛症に対するMcKenzie法について少数ながら試みたので報告する.(対象および方法)50歳以下で発症から2週間以内の急性腰痛患者でMcKenzie法を施行し,追跡調査できた11例を対象とした.男性6例,女性5例,平均年齢は30歳であった.併用療法は湿布のみである.初回の体操直後,翌日,1週間後に再評価を行い1週間後,1カ月,3カ月のVAS(0-100)を直接検診または電話で追跡調査した.従来の消炎鎮痛剤,湿布,腰椎牽引および電気治療を併用した急性腰痛患者9例を対照群(以下従来群)とした.(結果)運動直後の治療効果は腰痛が半減したものは8例67%であった.VASは初診時の(平均)52が1週間後に18,1カ月後に14,3カ月後に10と疼痛は軽減した.時期による疼痛消失の割合は1週間ではMcKenzie群27%,従来群33%であり,1カ月で18%,44%であり,3カ月以上で55%,28%であった.
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© 2005 日本腰痛学会
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