日本腰痛学会雑誌
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[特集]腰痛疾患に対するinterventional therapy―現在から未来へ―
腰部脊柱管狭窄症に対するMIS-PLIF
佐藤 公治
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2009 年 15 巻 1 号 p. 79-85

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抄録

低侵襲脊椎手術(MISS)用のインストゥルメントおよびインプラントが開発され,手術手技も多種工夫されている.アプローチは後方正中から外側筋間の片側進入両側除圧が行われるようになった.われわれは2003年からLSCSに対してMIS-PLIFを319例に行った.使用システムはSEXTANT143例,PathFinder113例,XIAprecision11例,MANTIS 6例,その他45例.手術方法はチューブレトラクターで開創し,片側進入両側除圧と1ケージと局所骨による椎体間固定,両側経皮的椎弓根スクリューとロッドで固定する.1椎間除圧固定の平均手術時間は107分,平均出血量は119 g.MISSの手術手技は従来法の延長でなく新たな脊椎手術法として位置づけられる.今後,MISS用システムが発展し多椎間症例に使用される.そのためには構造や使用法を熟知して自分の手術に応用していくことが重要である.

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© 2009 日本腰痛学会
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