有機合成化学協会誌
Online ISSN : 1883-6526
Print ISSN : 0037-9980
ISSN-L : 0037-9980
アントラキノン誘導体の研究
第10報2-オキシアントラセンー3-カルボン酸の合成
林 茂助岡崎 光雄貞弘 純一渡辺 政明
著者情報
ジャーナル フリー

1953 年 11 巻 5 号 p. 193-198

詳細
抄録

オキシアントラギノン-3-カルボン酸を還元して2-オギシアントラセン-3-カルボン酸を作る際のいろいろな反応条件を精査した。その結果反応温度は42-4500附近で反応を始め反応終了時には約60-65℃ になるようにするのが適当である。反応時間は原料数十瓦の程度の反応では約60-70分で充分でありあまり長時間反応させると2-オキシアントラセン-3-カルボン酸の亜鉛の塩類の溜が生じ後の処理に不便であると同時に牧量も悪い。亜鉛末は州時に添加して宜しく, 一時に急激な反応が起ることもなく, また添加量は理論量の170%程度が適当である。反応系金体としてのアンモニア濃度は約12%以上であればよろしいが20%程度が都合がよい。

著者関連情報
© 社団法人 有機合成化学協会
前の記事 次の記事
feedback
Top