非対称置換4, 4'-ジアミノスチルベン-2, 2'-ジスルホン酸ナトリウム水溶液のケイ光性と光安定性

ケイ光増白剤に関する研究 (第5報)

抄録

アミノ基 (H), アセチルアミノ基 (A), ベンゾイルアミノ基 (B), 2-アニリノ-4-モノエタノールアミノ-1, 3, 5-トリアジン-6-イルアミノ基 (D), フェニルウレイド基 (U) または6'-スルホナフト-1', 2', 4, 5-トリアゾール-2-イル基 (T) を持つ4, 4'-ジアミノスチルベン-2, 2'-ジスルホン酸ナトリウム (1) の非対称誘導体を合成した。
各誘導体の希薄水溶液の紫外吸収およびケイ光スペクトルを測定した。また, これらの溶液を紫外線 (360mμ) 照射したときの吸収スペクトルの変化をしらべた。その結果
1.Tを持たない誘導体では, ケイ光強度は
BまたはHを持たないもの>Hを持つもの>Bを持つもの
の順に小さくなった。また上の各グループごとに極大吸収波長の大きいものほどケイ光強度が大きい傾向が見られた。
2.BまたはTを持つ化合物はいずれも紫外線に安定であることがわかった。