【目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)における術後出血は早期合併症として知られている。当院では術後出血に対してバイポーラ止血を導入した。【方法】2013年1月から2022年12月までに当院で施行したPEG362例をバイポーラ群とコントロール群の2群に分けて、術後出血とその他の合併症について比較検討した。【結果】バイポーラ群において術後出血は減少傾向で(8.1% vs 3.6%; p=0.400)、早期合併症(出血・発赤・感染)は有意に改善を認めた(p=0.033)。【結論】バイポーラ止血は術後早期合併症に効果的であったと考えらえた。