地域社会学会は、1975年に設立された地域社会研究会を前身とし、1983年に名称を地域社会学会と変更して現在に至っています。都市化や産業化の進展により、それまでの村落を中心とした地域のあり方が激変するなかで、都市や村落といった区別だけではとらえ切れない地域社会の新しい構造とその具体的な変容の姿を、そこに潜む問題とそれに取り組む諸実践を含め、いかに探究していくか。そのための理論と実証の両面に関心をもつ社会学研究者が集う学会の機関誌として、『地域社会学会年報』は多くの革新的な研究成果、分厚い実証に基づく作品を世に送り出してきました。査読による自由投稿論文のほか、特集の形で、時代の変化に応じた最新課題に取り組む作品、国際的ネットワークを生かした海外研究者による先端的論文が掲載されていることも、本誌の大きな特徴です。社会学のみならず、地理学、政治学、経済学、都市・地域計画からグローバリゼーション研究、開発研究、環境研究に至る、幅広い分野の皆様にぜひご一読いただけますようお願い申し上げます。
地域社会学会
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