2021年4月から2022年6月までに637名の片頭痛患者にCGRP関連抗体薬を投与した.6ヵ月以上投与した患者はガルカネズマブ (GL) 222例,エレヌマブ (EL) 180例,フレマネズマブ (FR) 174例であった.月間片頭痛日数の50%減少はGL 63.0%, EL 59.8%, FR 59.6%で,重篤な副作用は認めなかった.61例で片頭痛が改善し,抗体薬を6ヵ月以上中止 (卒薬) できたが,22例が再開した.卒薬例は,反復性片頭痛,片頭痛罹患年数が少なく,治療開始前内服予防薬が少ないという特徴があった.
CGRP関連抗体薬は,片頭痛患者の頭痛頻度・程度を減らし,安全性が高い治療であることが,実臨床において確認された.
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