スポーツ教育学研究
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早期公開論文
早期公開論文の3件中1~3を表示しています
  • 糸岡 夕里, 七澤 朱音, 吉野 聡
    論文ID: 2406
    発行日: 2026年
    [早期公開] 公開日: 2026/04/02
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究の目的は,よい体育授業における教師の相互作用に対する理解を深めるための動画を製作することとした.

    製作した動画について,体育科教育学を専門とする3名が協議した.その結果,製作した動画は,よい体育授業における教師の相互作用が理解できることが確認できた.

    次に,その動画を視聴した大学生に対し,教師の相互作用についての理解度について調査した.その結果,9割を超える大学生が理解できたと回答した.その理由についての自由記述からは,「相互作用の質」についての内容が多かった.大学生は,ほめ方やアドバイス,励ましの具体的な内容が重要であること,それによって子供の学習への取り組み状況が変容することが理解できたと推察された.

  • 古内 孝明, 岡出 美則
    論文ID: 2505
    発行日: 2026年
    [早期公開] 公開日: 2026/04/02
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究では、役割行動の受容過程を促進することに関連したスポーツ教育モデル並びに協同学習モデルのハイブリッドモデルを適用した大学での体育授業を対象に、学習者の役割の受容過程を明らかにすることを目的とした。授業参加者は、大学1年生46名(男子36名、女子10名)、研究対象者は、大学1年生男子1名であった。

    収集したデータとしては、フィールドノート、感想文、半構造化インタビューのトランスクリプトである。研究者は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて、データを分析した。さらに、フィールドノート、感想文、半構造化インタビュー間において、トライアンギュレーションをおこなった。

    その結果、14個の概念と7つのカテゴリーが形成された。

    学習者は、単元当初役割を受動的に受容していたが、単元経過とともに役割を自覚し、主体的に役割を担うように変容していった。特に、自身の働きかけが仲間の行動や試合結果のように、目に見える成果を生み出していると実感できる過程が役割の自覚的な受容にとって重要であった。

    また、このような過程には、本人並びにチームメイトが社会的スキルを意図的に学習していくことが重要になる。さらに、その機会を教師が意図的に設定し、支援することが求められる。具体的には、社会的スキルの意図的な学習機会の確保、その学習を可能にする授業のデザインを踏まえた教師の支援が、学習者の自覚的な役割の受容を生み出していった。

    本研究の結果、学習者が役割を自覚的に受容するためには、自己の働きかけが成果に結びつく実感を得る経験が重要であり、その過程を支える社会的スキルの学習と、意図的に設計された単元計画並びに教師の支援が不可欠であることが示された。

  • 中垣 貴裕, 松川 想, 奥村 拓朗, 岡出 美則
    論文ID: 2506
    発行日: 2026年
    [早期公開] 公開日: 2026/04/02
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究では、TGfUとスポーツ教育論に基づいた高等学校のベースボール型授業におけるゲーム中の守備の学習機会を、ベースボール型の先行経験を踏まえて明らかにすることを目的とした。対象は、高校1年生で13時間のベースボール型の授業を選択した32名の生徒であった。3つの単元段階における経験者と未経験者の学習機会の差とその変化を分析した。本研究の結果は以下のとおりである。

    1)メインゲーム開始時の4時間目では、全ての学習機会の平均値で経験者が有意に高い値を示した。

    2)単元進行に伴って、経験者と未経験者の技能発揮の試行数、意思決定の試行数と成功数の学習機会の偏りは解消されていった。これは、スポーツ教育論の意図を生徒が理解し、行動に移していった結果であると考えられた。

    3) ゲームへの関与とカバーは、単元を通して経験者が未経験者に比べて高い水準を維持したが、未経験者もメインゲーム開始時に比べると学習機会を有意に向上させた。これは、TGfUに基づいた生徒の認知面へのアプローチによって、未経験者のカバーの理解度が向上した結果だと考えられた。

    4)技能発揮の成功数は、先行経験から生じる差を埋められなかった。さらに、未経験者の有意な向上もなかった。ここからは、未経験者のゲーム中の技能発揮の成功数を保障することの困難さや、それを改善する練習方法の工夫が求められた。

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