日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
早期公開論文
早期公開論文の3件中1~3を表示しています
  • 青木 利江子, 森田 久美子, 井上 映子, 小林 美奈子, 丸山 あかね, 永嶺 仁美, 山本 晴美, 大竹 文, 丸山 佳代, 保木 み ...
    原稿種別: 研究ノート
    論文ID: JSIS1302_03
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/11/11
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開
    本研究は長期にわたり多世代間交流活動を継続してきた世代間交流活動実施者(以下キーパーソン)に「キーパーソンによる長期活動継続のプロセス」をインタビューしModified Grounded Theory Approach(M-GTA)にて分析した。分析の結果、キーパーソンによる長期活動継続の柱になる視点の4つの大カテゴリー(住民主体の原点となる活動、活動の振り返りによる活動理念の共有、活動の多様性・変化への柔軟な対応、活動支援体制づくりのシステム化)、11の小カテゴリー、23の概念が抽出された。本研究において、長期継続のためには、活動を発足、牽引するキーパーソンの存在とともに、人や社会状況が変化しても、活動理念を共有し柔軟に対応できる活動の支援体制作りのシステム化を、並行して段階的に進めてきたことが、長期継続につながっていたと考える。
  • 世代性、異世代との交流頻度、コーピング・スタイル
    鶴羽 愛里, 積山 薫
    原稿種別: 原著
    論文ID: JSIS1302_02
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/03/25
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開
    高齢者の主観的幸福感は、次世代を確立させ導くことへの関心である世代性と関連することが知られているが、世代別の交流頻度、困難との向き合い方、主観的幸福感の関係を高齢者で調べた研究はない。主観的幸福感には、世代性とより若い世代との交流頻度が関係することを仮説とし、主観的幸福感に関連が予想される他の要因(主観的経済状況、主観的健康状態、コーピング・スタイル(肯定的解釈・気晴らし))を含め、100名の高齢者に質問紙調査を実施した。主観的幸福感に対する要因の関連性を重回帰分析の結果、世代性が最も強く主観的幸福感を予測し、異世代との交流頻度、主観的経済状況、肯定的解釈も有意に予測したが、主観的健康状態は有意傾向、同世代との交流頻度と気ばらしは有意に予測しなかった。高齢者の主観的幸福感を予測する心理行動要因として、世代性だけでなく、異世代との交流頻度やコーピング・スタイルも重要であることが示唆された。
  • 瀬川 大, 菅沼 一平, 渡辺 裕生, 内田 勇人
    原稿種別: 資料
    論文ID: JSIS1302_01
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/02/22
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開
    本研究はCOVID-19流行下における地域高齢者の社会的役割に注目し、それらの実態と関連要因について明らかにすることを目的として実施した。 65歳以上の高齢者127名に対して老研式活動能力指標の社会的役割4項目と各種調査項目値を比較検討した。分析の結果、「若年者に自分から話しかける」と回答した群は「話しかけない」と回答した群より、有意に孤食者と抑うつ傾向者の各割合が高く(各p = 0.00)、食品摂取の多様性得点は低かった(p = 0.04)。「若年者に自分から話しかけていますか」以外の社会的役割3項目と各種調査項目値の間に有意な差は認めなかった。「若年者に自分から話しかけていない」を従属変数、「孤食」と「抑うつ傾向」を独立変数としてロジスティック回帰分析を行ったところ「孤食」(オッズ比=4.28、95%信頼区間=1.69-10.83、p = 0.00)、「抑うつ傾向」(オッズ比=3.73、95%信頼区間=1.02-6.96、p = 0.01)ともに有意に関連していた。 今後、withコロナ、そしてafterコロナ下の状況の推移を踏まえつつ、横断的に社会的役割と健康との関連について調査することが重要となる。
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