東北農薬研究会報告
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1953 巻, 2 号
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  • 遠藤 正, 川島 嘉内
    1953 年 1953 巻 2 号 p. 197-202
    発行日: 1953/09/30
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1. 國産メチールパラチオン粉剤 (1.5%) 並にTEPP (ニツカリンーT) 2000倍液は3日間の連續圃場作業に安全に使用し得た。
    2. コリン・エステラーゼ活性値の最大低下は22% (1例のみ) に止まり實驗誤差の範圍と考えられる。
    3. 供試藥剤はダイズアブラムシに對し充分殺虫効力あり, 又本試驗終了後の圃場内に於て各種害虫の多数斃死するのを認めた。
  • 武田 亀太郎, 伊藤 弘, 會田 良
    1953 年 1953 巻 2 号 p. 203-207
    発行日: 1953/09/30
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    (1) 小麥赤銹病に封する撒粉硫黄及び有機硫黄剤の効果について試験を行つた。
    (2) 撒粉硫黄60は昭和26年度の試驗では撒布量が多く反當5kgであつたが本病に封する効果は顯著で石灰硫黄合剤に優つており, 27年度の試驗では撒布量を反當4kgとしたがその結果でも石灰硫黄合剤80倍液と同等の効果が認められた。
    (3) 以上2ヵ年の試驗の結果から撒粉硫黄60は小麥赤銹病に有効であり石灰硫黄合剤80倍液と同等乃至それ以上の効果があるものと考えられる。
    (4) 有機硫黄剤に關しては昭和27年度のみ試驗を行つたがダイセン400倍液は供試藥剤中最も効果が高く, ノツクメート水和剤は本試驗に供試した濃度では石灰硫黄合剤よりも劣るものと認められる。
  • 伊藤 弘, 木村 和夫
    1953 年 1953 巻 2 号 p. 208-212
    発行日: 1953/09/30
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    (1) 馬鈴薯疫病並にテントウムシダマシに對するポテトツクス及び撒粉ニホナート100加用撒粉サンボルドウの2つの粉剤の効果を砒酸石灰加用ボルドウ液と比較して試驗を行つた。
    (2) テントウムシダマシに對しては粉剤, 液剤共に効果が顯著でこれらの間には差は認められなかつた。
    (3) 疫病に對しては撒粉ニホナート加用撒粉ボルドウは液剤同様の効果を示し, ポテトツクスは若干効果が劣つたがその差は僅かであり實用的には殆んど差はないものと認められる。
    (4) 收量では藥剤撒布を行つた區はいづれも無撒布に比し2割以上の増收を示したが, 藥剤間の差は明がでなかつた。
  • 第2報 BHC粉剤の濃度及び撒布方法の効果について
    柴辻 鉄太郎, 菅野 登
    1953 年 1953 巻 2 号 p. 213-218
    発行日: 1953/09/30
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    以上, ダイヅネモグリバエの防除についてBHC粉剤の濃度と使用法との實驗結果について述べた。幼苗時代の大豆に對する藥剤の影響をさけ, 幼虫の喰入を防止するためにはBHC粉剤の地際撒布が最も効果的であることは明かである。葉上に撒布する場合は撒布回数を3回とする必要があり, 從つて藥剤の使用量を増すぼかりでなく, 大豆の生育を阻害するおそれがある。BHC粉剤はγ含量の多い程効果的ではあるが實用的にはγ1%粉剤で充分のようである。又パラチオン粉剤 (ホリドール粉剤) はダイヅネモグリバエの防除に地際撒布でBHC粉剤よりも勝る結果を示し, 特に若令幼虫に對して許りでなく著しい殺卵効果が認められる。しかし大豆の生育に及ぼす影響がうかがわれるので今後更に實験する必要があろう。
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