日本放射線看護学会誌
Online ISSN : 2433-5649
Print ISSN : 2187-6460
早期公開論文
早期公開論文の2件中1~2を表示しています
  • 小西 恵美子, 加藤 知子, 生田 優子, 吉田 浩二, 堀田 昇吾, 草間 朋子
    論文ID: RJ-12008
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/04/09
    ジャーナル フリー 早期公開

    2023年11月7~9日、“ICRP2023”が東京で開催され、59カ国から708人が参加し、次の主勧告(2030年予定)に向けての活発な議論が行われた。日本放射線看護学会からは、4つのテーマ①看護職の放射線業務従事者の区分と放射線防護のあり方、②NuHAT (Nuclear Disaster Health Assistance Team)、③看護教育における放射線看護のあり方、および④日本の放射線防護関係法令における女性の放射線業務従事者の線量限度の設定について、ポスター発表を行った。放射線防護の体系を構築する際に、科学的エビデンス以外のさまざまなsocial valuesに配慮していくために、福島事故を含めた経験、ステークホルダーとのコミュニケーションのあり方が議論の中心になったシンポジウムであり、放射線防護において放射線看護学会、看護職が積極的に関与していくことの必要性が示唆された。

  • 日浅 友裕
    論文ID: RJ-12007
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/04/08
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究は、外来通院で放射線療法を受けるがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアを明らかにすることを目的とした。最初に、文献検討と認定看護師への質問紙調査から48項目の実践すべきセルフケア原案を作成した。次に、がん看護専門看護師3名、がん放射線療法看護認定看護師3名の計6名による修正デルファイ法で内容的妥当性を検討した。検討の手順は、質問紙による1回目の調査、対面の会議、質問紙による2回目の調査とした。その結果、外来で放射線治療を受けているがん患者が治療過程において実践すべきセルフケアとして、I-CVI 0.78以上の合意基準を満たす44項目が抽出された。治療選択時7項目、意思決定から初回照射10項目、治療期間中20項目、治療後7項目の44のセルフケアであった。これらはセルフケアを支援する看護の指標として活用でき、患者のセルフケアを高める一助となる。

feedback
Top